サーフィンで一番欠かせないテクニックはテイクオフといっても過言ではありません。
テイクオフで足が出ないなど、足の運び方に悩む方が多いですね。
テイクオフで足が前へ正しく運ぶにはちょっとしたコツがあります。
そこで私自身が体現した独自の原因分析から解決へ導くために意識する事をお教えいたします。
テイクオフで足が出ない!とお悩みの方はぜひお役立てください。
テイクオフで足が出ない!初心者にみられる理由4つ
テイクオフで前足がでないのは理由があります。
悩んでいる方はご自身に当てはめてみてください。
テイクオフで足が出ない初心者のかたに共通する理由は以下の4つです。
順にみていきましょう。
テイクオフで足が出ない理由①テイクオフする場所が間違っている
これは、沖から迫ってくる波のうねりをとらえる場所が間違っている場合、サーフボードが滑り出さず、推進力がない場合に無理なテイクオフを試みても足は前に出ません。
正しいテイクオフには、正しい波の場所があるのです。
波に合わせたスピードを得れる場所を知ることが重要です。
この場所を知るだけでテイクオフのお悩みの60%は解消されるといっても過言ではありません。
テイクオフで足が出ない理由②パドリングからプッシングのタイミングが間違っている
テイクオフで足がうまく出ない方の傾向として、テイクオフのタイミングが合っていないことが多いです。
そのなかでも多いのが、テイクオフが遅い場合が多いです。
立ち上がるのが遅いということではなく、波がブレイクしたあとに立とうとするタイミングが間違っています。
波がブレイクしたあとは、サーフボードは不安定になりテイクオフ時のバランスが保てません。
その状態で無理に足を出そうとしてもなかなか足はでませんね。
波がブレイクする前にテイクオフを行いましょう。
非常にスープに押されてサーフボードは急激に波の斜面に沿って下に降りてしまいます。
テイクオフで足が出ない理由③サーフボードの水平を保てていないから
正しいテイクオフを行うには、サーフボードの水平に保つことが重要です。
上記で述べたように、テイクオフするタイミングが遅い場合や、テイクオフする場所を間違うと、スープに押されてサーフボードは急激に波の斜面を下に降りていきます。
この時、サーフボードは水平を保てずノーズが下がり、テイクオフの体制では頭が腰よりも下がった状態になります。
このテイクオフの体勢は間違っており、足が前に出ない大きな原因なのです。
テイクオフで足が出ない理由④目線が下を向いている
これもテイクオフで足が前に出ないとお悩みのかたに多い事象です。
前項で述べたサーフボードの水平は目線を進行方向に向けることで叶います。
目線はサーフボードの水平を目的とするだけではなく、波にサーフボードのレールを入れる事ができます。
そのぐらい目線を進行方向に向けることは重要なのです。
それでは、上記のポイントを修正するために、意識すべきことを次項にまとめていきます。
ゆっくりでいいので一緒にみていきましょう。
テイクオフで足がでない方が意識する6つのこと
ここでお伝えしたいことは主に6つあります。
- テイクオフの位置を知る
- 脱力する
- プッシングのタイミングを意識する
- ボードにしっかり体重をかける
- 水平テイクオフを意識する
- 目線を進行方向にむける
それぞれ詳しく解説していきましょう!
足が出るテイクオフ①:テイクオフする位置を知る
テイクオフをする位置。
これは非常に重要です。
前文で述べたように、この場所を知るだけでテイクオフのお悩みの60%は解消されるといっても過言ではありません。
なぜ重要か?
それは波のパワーを最大限に受けることでボードが正しく進むからです。
誤った位置でテイクオフをしようとしてもスピードが得れません。
このスピード(推進力)がないままテイクオフをしようとしても、がむしゃらにパドリングしてしてしまうことが原因で体が硬直し足が出ない原因となります。
正しい場所で推進力を得る
波が崩れようとするパワーゾーンを見極め、正しい位置からテイクオフをするよう心掛けます。
そしてパワーを最大に受けて、推進力を得てください。
そうすることで波の力を利用して自然に足を前に出す事ができます。
推進力の重要性は跳び箱のビート板をイメージしてもらうとよくわかります。
跳び箱へ向かう助走=波の推進力です。
助走がなければ跳び箱は高く飛べませんよね。
うまく飛ぶには助走から得る横の力(推進力)をビート板を介して縦へ浮き上がる力に変換することが必要です。
その縦へ浮き上がる力がテイクオフ時のポップアップを補助する揚力となります。
イメージできましたか?
波の推進力を利用して、自然に足が前へ出るようになります。
足が出るテイクオフ②:脱力する
推進力がない結果、パドリングでフォローしようと力いっぱい漕いでいませんか?
これも足がでない原因の一つです。
多くの初心者はここで体が力んでしまい足が前にでません。
上級者のテイクオフは脱力しスムーズですよね。
理由は正確な波の位置からテイクオフすることで推進力を得れるからです。
推進力があればパドリング時に無駄な力を必要としません。
だから脱力しながらのテイクオフができるからです。
是非、スムーズなテイクオフには「脱力」を意識してください。
足が出るテイクオフ③:プッシングのタイミングを意識
テイクオフ時のパドリングからのプッシングへの移行も脱力したスムーズな動きが必須です。
ポイントをおさえていきましょう。
パドリングではないプッシングが大事!
前項で述べましたが、波の正確な位置から正しく推進力を得ればボードは自然に滑り出しパドリングはほとんど必要としません。
ここで意識してほしいポイントはプッシングとそのタイミングです。
テイクオフでお悩みの方によく見かける光景としては、波のパワーを受けているのにも関わらずがむしゃらにパドリングをしてしまいます。
その結果、ボードがぐらついて波のパワーを逃してしまいます。
パドリングはあくまで補助です。
波の形や大きさ、うねりの質によって力強いパドリングが必要な場合はありますが、まずは波の力を利用した推進力を体に感じ染み込ませることが今後のテイクオフのレベルを上げていくには必要です。
慌てずまずはボードが滑り出しを感じてからプッシングへ移行する意識を持ってください。
そうすることで脱力テイクオフが可能になります。
足が出るテイクオフ④:体重をしっかりかける
ここは最重要ポイントです!
これはテイクオフだけではなく今後のアップス、ボトムターンなどライディングにも影響するからです。
波のパワーを推進力に変えるにはそのパワーを正しく受けなければいけません。
イメージしてください。
海水浴場で誰も乗っていない浮き輪と人が乗っている浮き輪どちらが波を受けたとき前へ進みますか?
答えは人が乗っているときですよね。
誰も乗っていない浮き輪はふわふわと海面を漂うだけです。
これと同じでしっかりと体重をかけないとボードは前へ滑り出しません。
サーフボードにしっかり加重する事を強く意識してください。
足が出るテイクオフ⑤:ボードの水平を保つ
足が出ない方はテイクオフでボードを水平に保つことが必要です。
ボードの水平を保つコツを次項で解説していきます。
腕・へそ・ももで均等に荷重をかける
テイクオフのプッシング時にボードの水平を保たないと以下になります。
・ノーズが下がってパーリング
・ノーズが上がって波に置いて行かれる
悩んでいる方はどちらも体感している事と思います。
私もかつては何度も悔しい思いしました。
こうならないように意識してほしい事は「ボードに全体に均等に荷重し水平を保つ」ということです。
ノーズが下がってパーリングする理由
腕に荷重をかけすぎるとノーズが下がります。
その結果、波に頭から滑り落ちそうな感覚を反射的に回避しようとしゃがむ(おしりを引き込む動作)をとります。
結果、当然前に足は出ません。
ノーズが上がって波に置いて行かれる理由
ノーズが上がるということはモモ~膝にかけ荷重が偏っているということです。
そうすると波の押し出す力を最大限に受けることができません。
その結果、前項で述べたように推進力が得られず、
⇒ボードが滑りださない
⇒がむしゃらパドリング
⇒体が硬直
⇒足がでない
負のスパイラルです。必ずボードを水平に抑えることを意識してください。
ボードは水平を保つと安定する
この記事を見られているということは、皆さんはきっとご自宅のベットや床でテイクオフの練習やシャドウを実践されていると思います。
「家ではうまく足が出るのになぜ海ではできないのか?」とお悩みの方も多いと思います。
その答えは床やベットは常に平行だからです。
波の上は非常に不安定で波にも傾斜があります。
しかしボードに正しく荷重をかけることにより水平は保てるのです。
そうなればご自宅でのシャドウのように自然の足が前に出るようになります。
環境さえ整えば同じ体の動きは何度でもできるものです。
水平テイクオフは必須のテクニックです。
足が出るテイクオフ⑥:目線は進行方向をみる
よく「まずは最初に目線を進行方向に向ける」というコメントや助言をもらうことが多いですよね。
やはり目線は重要です。
もう一つ意識することは目線をむける順序が大事だと考えています。
なぜ順序が大事であるか解説いたします。
まずは下を向かない事だけ意識する
正しい位置で波の推進力を受けてボードを水平に保ち荷重していくととボードは自然に滑り出します。
滑り出したら、足を引き込んでいくのですが、目線が下にさがるとおしり(骨盤)が背中のラインよりも上がってしまい前足を引き込む胸下の空間が狭くなります。
そうすると足が前にでない原因に加え、ノーズに荷重がかかりすぎた結果、パーリングすることが多くなります。
顎をあげ胸が開くことを意識してください。
そうするとおしり(骨盤)が背中のラインより上がりにくくなり胸下の空間ができスムーズな足運びができるはずです。
ご自宅の床でどちらも実践してみてください。
きっと実感できるはずです。
目線はボードが滑り出してからセットする
ここもありがちな落とし穴です。
目線を進行方向へ向けることに意識するあまり、波を正しくキャッチして推進力を得るという基本動作ができていない方が多いです。
ボードがスムーズに動きだしてから目線をセットしても遅くはありません。
さらに波をよく観察できる余裕ができるため、斜めに降りるのか、まっすぐ降りるのか、トップを横に抜けるのかなど次の先行動作に繋がります。
ここで理解してほしいポイントは目線を向けるということは「レールをセット」するということです。
レールをセットするとボードは安定します。
テイクオフで足が出ない理由と意識すること まとめ
テイクオフで足がでない理由と意識する事をお伝えしました。
まずはやってみよう!と実践いただければ、お悩みを解決するヒントになると思います。
ぜひお試しください。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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